2003年12月1日発行「百万人署名運動全国通信」第73号 付録 とめよう戦争への道!百万人署名運動 | 千 葉 県 連 絡 会 通 信 Web版 2003年12月号より 発行責任:県連絡会事務局 | 自衛官・家族にも「反対」をよびかけよう,今月で4000を!! 自衛隊イラク派遣の中止を求める署名 2963筆(l1/24現在) | 百万人署名運動は北海道・呉・小牧で派兵阻止の現地行動を展開します。とりわけ、派兵の中心部隊、陸自北部方面隊総監部に全国で集めた署名を提出します。(12/15) とことん署名を集めて全国事務局に集中しましょう。(I2/11必着) 総選挙の結果、自民・民主両党による政権交代が近づいたなどといわれていますが、棄権は40%に達しています。どちらも有事法制や改憲を推進する立場であり、労働者民衆の「痛み」が本当に分かる政党とは思えません。 この翼賛選挙に対峙する形で、11・9全国労働者集会がありました。文字通り命を懸けた闘いに起ち上がった韓国民主労総の代表、そしてイラク反戦をつらぬくアメリカの労働者も参加し、労働者の国境を越えた団結と行動こそ時代を動かすということを示した、熱気のこもった集会でした。百万人署名運動の小田原紀雄さんは「今こそ私たちのすべての力量をかけて、イラク派兵阻止の百万署名を突破しよう」とアッピール。 11.16習志野駐屯地へ 11.24松戸補給処へ 申入れ行動 | 16日は市民ネット・千葉平和部会の呼びかけに、合流参加しました。 24日は、すでに物資の搬出にあたっている松戸補給処に、東葛連絡会が呼びかけ抗議の街宣と申し入れを行いました 1. 省 略 2. 11.9労働者集会報告 お便り | 大分遅くなってしまいましたが署名をお送りします。数もそんなに集められず、非力さを痛感するばかりです。 でも役に立つ役に立たないだけでなく意思表示がまず最初の一歩だと思って集めて回りました。諦観決め込んで利口ぶる時代はもう終わりです。やれることがやれる間はがんばりましょう。では身体に気をつけてがんばってください。 S.M.さんより | 「大失業と戦争にたち向う労働者の国際的団結を!」との動労千葉など3労組の呼びかけに、3,100人が日比谷野音に集まりました。 米国と韓国の代表そして国内の国労闘争団などの報告は、経済のグローバル化による諸問題が労働者に皺寄せされていることをうかがわせました。「正規雇用者1人でパート3人が雇える」(NTT沖縄)「時給800円以上の仕事はない」(全米運輸労組)「鉄道会社が雇用を保障すると導入したリモートコントロールシステムだが、残った仕事はシステムの監視員だけ」(同)等々。 「経済は人間のためにある」ことを忘れた政府・財界人にはお引取り願いましょう。ここに参加した労働組合は、労働者の権利・経済要求とともに平和運動を中心にすえて頑張っている、私たちの運動にとっても大切な仲間たちです。 3. 11月24日、「申し入れ書」 防衛庁長官 石破茂 殿 陸上自衛隊関東補給処/ 松戸補給処長 殿 2003年11月24日 とめよう!戦争への道・百万人署名運動 千葉県連絡会/東葛連絡会 申 入 書 自衛隊はイラク派兵の大規模な準備をしています。 私たちはただちに自衛隊のイラク派兵・準備の一切を中止をすることを申し入れます。 現在イラクで行なわれている戦争は米国や英国、そして日本などが国益のために行なっている侵略戦争で、まったく不正義の戦争です。国益とは一部の資本家の儲けのためであり、兵士や労働者に資本家のために犠牲を強いるものです。 米英軍らは自分たちでイラク人民を大型の兵器を使って虐殺攻撃を続け、その上で植民地支配のための駐留をしていてます。これに対して現地ではイラク人民によるゲリラ戦闘が続いていますが、自衛隊は、民族解放と平和を求めて立ち上がるイラク人民を敵視することをやめよ! 小泉首相は死亡した自衛官に一億円の見舞い金を出すといっています。労働者に失業や社会保障の切り捨てを行なって、愛国心を煽り、兵士の命を金で買おうとしています。このように差別を煽って侵略戦争を行なう小泉政権や石破防衛庁長官こそ労働者・兵士の共通の敵です。自衛官は勇気を持って命令を拒否しよう。 松戸駐屯地からはイラクむけの装備がすでに搬出させているようですが、前線への後方支援は侵略行為そのものです。関東補給処は侵略物資の搬出をただちにやめよ! 右、申し入れます。 | 4. 小泉首相靖国神社参拝意見訴訟「陳述書」 小泉首相靖国神社参拝違憲訴訟「陳述書」 (千葉地裁に提訴中の原告団のNさんの陳述書を、数号に分けて掲載します。) 日本国憲法に基づく主権者である一市民として、意見を述べたいと思います。私は1940年から1945年までの戦時中、国民学校の戦時教育を受けた世代であります。敗戦の年の8月28日、時の東久邇首相が、記者会見で「敗戦に至ったのは政府の政策が良くなかったからでもあるが、国民の道義の廃れたのも、原因の一つである。この際国民全体が徹底的に反省し、懺悔しなければならぬ」といわゆる一億総懺悔を訴えた。 私はこの談話を後年に知り、一億一心で邁進せよと戦争を推進した指導者の戦争責任を不問にし、その一端を国民に転嫁すると言う、政府の政治姿勢に唖然としたのを忘れることができないのです。それは戦時中、政府は国民に対して戦争への批判を思想教育の徹底と権力による圧力で封じ込め、それでも戦争に反対する者を非国民と称して社会から排除し、また治安維持法等で逮捕し予防拘禁すらしたことを知る世代だからであります。 私が小泉首相の靖国神社参拝に異を唱え、この訴訟の原告になったのは、憲法に基づき司法権を司る裁判所の裁判を受ける権利を行使して、その取りやめを求めてのことです。さもなけれぱ、総理大臣の靖国神社参拝に賛成をしたことに見なされてしまうからであります。 靖国神社と称する施設が、政府にとって戦争遂行上必要なものであることを知ったのは、1943年5月29日にアッツ島守備隊の2800余名が全滅したといわれた時期に、父に連れられて行った靖国神社境内で敵味方入り乱れての白兵戦一大戦場絵巻などを見たからであります。この時期、境内にある戦争賛美(?)の博物館「遊就館」も観て、子供ながらに暗く重苦しい気分に襲われたことを憶えています。 2001年〜03年に毎年一回靖国神社を訪れていますが、今年1月に訪れた時は「遊就館」を中心に100億円近くの巨費が投じられたのか、すっかり様変わりしていました。中でも1階ロビーに戦闘機「零戦」が展示されていたので、戦争中に引き戻されたのかと一瞬めまいを感じてしまった。今この時を戦前にしてはならないと訴えたい心境です。 2001年8月に訪れた時、境内で冊子本「靖国神社の行く末を考える」(全国戦友会連合会発行)を購読。そこには「大東亜戦争開戦時、大多数の日本人は良くやったと軍部を支持し、マスコミもみな心から喜んだというのが本当の姿だ。軍部による報道規制などはなかった。」と記されています。 小泉首相は靖国神社を参拝するたびに問われて、「戦没者に対して敬意と感謝の念を込めて、二度と戦争を起こしてはならないと言う気持ちで参拝している」と繰り返し述べている。今年の1月14日の参拝では、従来より一歩踏み込んで、一般の戦没者とA級戦犯を区別しないことを強調した姿勢をあらわにしています。(以下、次号) | |